妄想欧州ツアー計画 #3

前回記事に続きまして、予告通りにベルリン話。

書こうとして気付いたんですが、今の年若いラルクFanだともしかして、ベルリンの壁崩壊やドイツ統一なんて20世紀後半の出来事を、リアルタイムのニュースとして記憶してなかったり…する…のかな…。ラルク結成の1991年に生まれた人すら、2009年の今年で18歳になるんだもんなー、VAMPSのU-18行けちゃってるよ。(汗)

そもそも壁崩壊の1989年から20年が経った現在なので、今の25歳の方でも当時5歳。うわ、覚えてないかもー…。あんまり細かく言うことは避けますが、ベルリンといえば壁でしょうという感じの、書いている人の年代についてはどうぞ察して下さいまし。

2000年代のベルリンという街についての概説を、「地球の歩き方 ドイツ 2007-2008年版」より一部抜粋。

東西ドイツの統一により再び首都の座に返り咲いたベルリン。世界中がその動向に注目するベルリンは、いつも熱い鼓動と躍動感にあふれている。激動の今世紀*1の歴史を、街のあちこちに刻んだこの町を歩いていると、もはやドイツだけでなく、世界中の人々が集まる国際都市となっていることを強く感じる。SF映画の先駆をなす『メトロポリス』に描かれた世界を思い起こさせる、新生ベルリンの中核ポツダム広場も完成した。

ラルクの楽曲の世界観といえば、ゴシックなものからSF的な未来までと幅広いですが、それら全てに対応できる稀有な都市がベルリンではないかと。

激動の歴史、分かたれた痛み、異なるものの融合、見事な復活、未来都市への飛躍。ドイツ古典主義の建築からモダンなデザインの高層ビルまでが共存しながら、水と緑に彩られた街並はあくまでも整然と美しい。そんな中でも、ふと足元に目を向ければ密やかに、まるで肌の上に残る傷跡のように、《ベルリンの壁》の痕跡はなおも過ぎた時代の記憶を街に刻む。

いずれ全ては風化して行くのだろう、けれど分断の日々の記憶はなお、今を生きる人の胸の中にある。21世紀最初の10年、そして20年、まさに現在のベルリンという街は未だ重い過去の記憶を各所に留めながら、それでいて新たなステージへと飛躍を遂げている、そんな興味深い都市なのではないかと思う。

ラルク的に例えて言うならば、「いばらの涙」から「NEXUS 4」までが似合いながら、もっともベルリンに相応しい曲は「虹」ではないだろうか。傷からの再生、高みへの飛翔。終わらない未来へと歩むという両者のイメージは見事にシンクロする。

ラルクアンシエル、ベルリン公演。2008年のパリ公演に勝るとも劣らず、夢かき立てられるフレーズではないか――。

…なーんて。どうも文体が統一されずに読みにくくてすみません。いっそコラム記事にしてしまえば良かったかと思いつつ、まぁ妄想上等ブログですので。写真が多くなるので、続きは畳みますね。

そんな新生ベルリンの中核・ポツダム広場の駅を上がったところから、ドイツ国鉄DBの本社ビルを。

昼間はこんな感じです。高層ビルが建ち並ぶ、「New World」や「DIVE TO BLUE」的な。

ポツダム広場に残されたベルリンの壁。2008年10月時点では、かつてここには東西ベルリンを隔てる壁があって、寂れた場所だったというのは信じられないほどの駅前広場の賑わいぶりでした。

前も書きましたが、ベルリンにはきちんと虹まで出るんだぜ…!(実話) データ見返したら翌日の虹も撮れてましたよ。消えかけだけど。

これはポツダム広場じゃないけど、こんなピンクのモダンアートなビルもあります。

ポツダム広場の一角、人波で賑わうソニーセンター。

見上げて、ソニーセンターの天井部。空が透けて見えるところがいい。

コルホフビルの展望台からソニーセンター。西の方角へ広がる緑はティーガルテンというかつてのプロイセン王家の狩猟場、今は大きな緑地公園です。

ティーガルテン、地上より。季節は色を変えて〜♪ な時期でしたので。

ティーガルテンの中心にある、戦勝記念塔ジーゲスゾイレ。そびえ立つのは金色の勝利の女神ヴィクトリア。

…やっぱり長くなったので、いったん切ります。ベルリン・写真編の続きは改めて。そしてドキュメントとどんどん離れていっているのはきっと仕様です。

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*1:前世紀だと思いますが