妄想欧州ツアー計画 #4

もはやDVD感想ではなくなってきている、ラルカー的ベルリン旅行記の続き。いやでも本当ベルリンは、ラルクBGMに歩き回るのが大変似合う街だと思うのですよ。

あ、ちなみに旧東独の他の街(あるいは東欧)に行かれる場合は、BGMにacid androidを用意されることを熱烈おススメします。基本は普通に綺麗な欧州の街なんですけど、ドイツ統一から15年以上が経った今でもなお、全体主義時代から取り残されたような朽ちたビルが街中に散在していたり。それらの存在の放つ途方もない虚無感は、インダストリアルな音楽によく似合うのです。ラルクHYDEじゃ眩しすぎると、そんなことを思ったりも。

それはさておき、ベルリンの壁

壁が残っている屋外展示「テロのトポグラフィー」前。ナチス時代にゲシュタポ、SS本部があった所で、恐怖政治時代をパネル展示しているという、なかなかに言葉を失う場所でした。が、そこでAWAKE TOURとか思い出せてる辺り、平和で良かったよ自分の人生…。

ベルリンの壁って結構低いんだなぁと。最高で4.1メートル? 今の街並の中で見るからかもしれませんけどね。

この敷石が壁の跡。ひっそりと、でも連綿と、ベルリン市内の路面を縫うように走っています。今ではいくらでもまたいで越えられて、どっち側にいようが何も起こらないけれど。かつてはこの壁を越えようとして、多くの人々が命を落としたのだなぁと思うと、なんとも重い気持ちになりますね。重たい気持ち、それも良しなんだけど。

分断時代の東西ベルリン間の国境検問所、チェックポイントチャーリー。今やここに立つ制服姿の人間はアミューズメントパークのキャストのようなもので、観光客を迎え、一緒に写真を撮るだけの存在。見せ掛けの検問所、見せ掛けの軍人。でも、それは本物がここに存在することより、ずっと良いのではないかと思いますよ。

検問所にある壁博物館、チェックポイントチャーリーハウス。

展示館前にはベルリンの壁の一部と、共産主義時代の象徴、赤い星。

所変わってブランデンブルク門近く。ほとんど見えませんが、路上にカーブの白線とは異なって、斜めに走っている筋がベルリンの壁の跡。ちなみにこの時は統一記念日の週末だったので、この辺りはフェスティバル会場になってました。なので横断幕。なので熊*1

ドイツ古典主義建築の傑作、プロイセン王国凱旋門ブランデンブルク門。かっちょいい写真や映像をあれこれ見ていたので、私はここを訪れるのを非常に楽しみにしていたのです、が……じ、時期が悪かった……。

この門の向こう側、ティーガルテンにつながる東側の6月17日通りがフェスティバル会場で、しかも門の後ろにステージを組んでいたらしく、西のパリ広場から見た門はどう見ても裏手です本当にあr(ry

悲しいので、門に背を向けてパリ広場。こっちのがよっぽど格好良く見えるじゃないか…。中央奥に見えているのがこれまたベルリンのランドマーク、テレビ塔ですね。

どどーんとテレビ塔。詳しくはWikipedia記事でもどうぞなんですが、レトロSFを思わせる外観といい、『法王の復讐』と呼ばれた光の十字架といい、あれこれにやにやが止まらない建築物ですよ!

約200メートルを40秒で運んでくれるエレベータに乗る時は、BGM「New World」でギョウ。シースルーじゃないから外は見えませんが、塔に上る雰囲気! 雰囲気!!

しかしWikipedia記事にもありましたが、ほんっと人が並んでたよ…。日本じゃあるまいに行列ってー! という感じですので、行かれる方は、時間に余裕を持って是非。日没の写真を撮ろうと思っていたのに、昇れた時はもう暮れていたでござるの巻。あてなく漂うトラフィックジャムを見下ろしながら、展望台をうろうろ。

博物館の島、ムゼウムインゼルの近くから見た昼間のテレビ塔。かぶってる塔はマリエン教会…だと思うんですが、こういう二種類の建築物が同居してる辺りが、ラルクに合うと思いませんかベルリン!?(いいんだ、意味不明でも)

島にあるベルリン大聖堂。壮麗なドームが格好良い。

市内を貫くシュプレー川、聖堂の横。今や観光客を乗せた船が行く平和な川ですが、この辺りからもう少し北西、現在の連邦議会議事堂やベルリン中央駅の辺りでは、川が東西の国境だったので、密かに川を渡って西へ入った人、あるいはその試みが失敗に終わり命を落とした人など、多くの出来事が沈む川です。もちろん、シュプレー川は何も語らないけれど。歴史の波に飲まれ…とねぇ。

…まだまだ終わりそうもないので、ここで切っておきます。どうしよう、この本来の目的(ドキュメントDVD感想→ラルクのツアーに良さそうな欧州都市って?)からの逸脱っぷり……。

私は書いてて楽しいんですが、L'7なーんも関係ねーぇ!(汗) いや、あるとしてあれだ、「ドイツの東京って?」「最近ではベルリンですね」というやり取り。あのドキュメントの本筋にはおおよそ関係ないであろう短い会話から、ここまで記事を拡げる自分の妄想乙。

はい、続くのです。続きはこちら

*1:市の紋章