「Save me」

Ken「IN PHYSICAL」の最後に収録されているこのナンバー。タイトルにもなっている《Save me》というフレーズが、ほぼ同時期リリースの「VAMPS」にも聞かれることに気付いて、2009年期のラルクアンシエル、各メンバーのソロ活動における奇妙な符号が興味深く。「VAMPS」はアルバムリリース前なので、続きは畳みます。

とりあえずKenの方から、「Save me」。全英語詞のこの歌、怖くないっすか…?

かるーく聴いてる分には曲調明るいし、耳に残る歌詞が《I wanna go next door》だったりすると、そっかーKenちゃん、次のドアを開けてさらなる未来に進むつもりなんやね! ソロKen万歳ラルク万歳!! なんて気軽に思えてたんですが…歌詞を読んだらこの人、どうなってんのさという恐ろしさが。ラルクの「I'm so happy」思い出した。

体中が痣だらけ
もう家に帰らなきゃ、休まなくちゃいけない

あの感覚を覚えている
何かが僕の心と彷徨う夢を救ってくれた
とても素敵な、あまりにも素敵な
嬉しくて温かくて僕の心は和らいだ
僕の人生に安らぎがもたらされた
あの幸福の中に溺れていたいんだ

たすけて、たすけて
次のドアに行きたいんだよ

後半部分をざくっと訳。怖くないですか。(汗) 幸せっぽい部分もあるよねと思ってたらそれは回想だった…この人は痣だらけで歩き続けてるらしいですよ、誰かが家への帰り道を隠してしまったらしいですよ、うひー。

といってもこう、これってKenちゃん自身の音楽人生のことなのかなぁという気もするので、「たすけて、たすけて」と言いながらも、辛くとも歩みは止められない、そんな姿で反語的に幸福を歌っているのか…それって"M"じゃないのですか。いやいや。(笑)

で、一方の「VAMPS」。歌詞は聞き取りのみなので不正確かもしれませんが、「VAMPIRE DEPRESSION」でHYDEが繰り返し歌ってるんだよなー、「Just find me, save me free!(俺を見つけて、そして解放してくれ!)」と。まぁあの歌は、不死に飽いたとある吸血鬼を演じている的な歌詞っぽいから、今のHYDEの心情がそのまま表れたという訳でもないのかもしれないけれど。

にしてもこのソロ期に、hydeとkenが(あえての表記!)同じフレーズ《Save me》を歌っているのは偶然なのか否か。たすけて、あるいは、解放して。何からの? ラルク??(笑) もしもそうなら、まさにこの時期にソロやってて大正解でいいんじゃないでしょーか。…あんまりまとまらない話でした。