L'7パリ参戦記・中編

チケット購入と前日の記録。前置きおよび前編はこちら

海外ファンサイト事情

YouTubeラルク関連の映像を見ていると、英語のみならずフランス語、スペイン語と、外国語でのコメントが多いのに驚かされる。海外でのラルク人気というものをそこまで気にしたことはなかったのだが、海外公演に参戦するとなれば話は別だ。

欧州での人気、というか認知度がどのようなものだろうかということで、手始めにWikipediaのフランス語版などを覗いてみる。なかなか細かいところまで解説されているようで(こういう情報を載せても良いのか、と思う部分もあるにせよ)、確かにヨーロッパにもFanはいるようだなと、どことなく安堵に似た気持ちを勝手に覚えたりもした。

Laruku-Fr」、こちらがフランスの大手ファンサイト、と言ったところだろうか。フランス語は判らないのだが、覗いてみたところ実に沢山のユーザーが、パリ公演の情報に本当に喜んでいる様子は伝わってきた。

チケット購入への道

結局、Laruku-Frの解説や公式での案内を頼りに「digitick.com」でチケットを購入することとした。理由はクレジットカード利用でオンライン支払いができそうであり、なおかつ手数料が0.5ユーロと安く抑えられそうだったからである。当然ながらフランス語のサイトだが、ノリさえ把握しておけば英語や日本語でのネットショッピングとそうは変わらない。

なお、ここにあった「チケット購入希望の方は、販売情報をお知らせしますのでメールアドレスを登録して下さい」という案内にアドレスを登録はしたのだが…その販売開始の案内メールが来たのは、まさに販売の始まる直前だったという、やる気があるのかないのかよくわからないシステム。侮れない欧州。

アリーナのスタンディングは45ユーロ、座席付きは50ユーロ(手数料込)という価格設定。スタンド席でも8,000円と、ここしばらくの日本でのチケット代よりは安そうなところに一安心。どちらも《自由席》という設定は果たしてどうなのかと思いつつ、背の高い外国人に取り囲まれたスタンディングゾーン(多分)に突入してステージが見えなくなるよりは、おとなしく座席を確保して全体を眺める方が良いだろうと、スタンド席で券を取ることを決意する。

プラチナチケットはE-ticket

さて、発売日の2月25日。発売開始の午後1時前よりPCに張り付いて挑戦してみる。名前、携帯電話番号、必要枚数、クレジットカード情報などを入力し…サイトが重くなるようなこともなく、どうやら無事に買えた、らしい。PDFファイルが生成されているので、A4版で印刷してみた(※写真は使用後であるので、いささか傷んでいる)。



…このバーコード付きの紙を持って行けば入れる、ということで良いのだろうか?? それなんてE-ticket。一体、どこの格安航空会社だろうか! ラルク初のヨーロッパ公演という響きに期待を高めた私の目には、安っぽく…あまりに安っぽく映るこの欧州クオリティ…。

メンバー画像も解像度が低くて粗い写真であるし、証明用か、背景に自分の名前が印刷されているところも(画像では加工してあるが)余計に切なさを誘う。だが、ある意味このアウェー感こそが、海外公演の醍醐味であるとも言えるだろう。

5月のパリは夏模様

チケット、ホテルのバウチャーなどのプリントアウトを携え、前日の5月8日に空路にてパリ入り。着いてすぐの率直な感想は、何よりも《暑い》。最高気温は25度前後、天気は快晴。湿度は低くからっとしてはいるが、夏だ、これは。空港から街中に入り、まず赴いたところはこちら、「レストラン 善」。



どうしてパリまで行ってラーメン、とは聞かないでほしい。パリだからこそ日本食、ラーメンなのだ。欧州在住の日本人にとって、パリとは手軽に美味しい日本食を味わえる、素晴らしい土地なのである。ブックオフジュンク堂の存在もありがたい。

久々のラーメンを堪能した後、ホテルに荷物を置きに行き、日本から遠征の友人を迎えに空港へ。そんなこんなで街中をあちこち移動したものの、どこにもLIVE告知のポスター等は見ない。本当に明日、ここパリでラルクのLIVEはあるのだろうか? 疑問を胸に抱きながらも、パリの街は好天のまま、ゆるやかに暮れていく。



オペラ・ガルニエ、18時前。5月8日は戦勝記念日の祝日であったので、上にはフランスの三色旗が翻っていた。



食事写真があれだけではなんなので、夜に頂いたタルタルステーキ。ビールとあわせて20ユーロ強だったか? メトロの「Pyramids(ピラミッド)」近くのカフェレストランにて。この辺りのHyattにメンバーが泊まっていたらしいことを後で知った…もっとも、当時知っていても近寄れなかっただろうが(警備員に丁重にお引取りを願われていそうだ)。せめてチュイルリー公園に散策に行くべきだっただろうか!

後編に続く。